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みにミニ法話

(146)「成功への道」

成功するためには、自分がどのようになれば成功者といえるのでしょう。

長寿であることでしょうか。
病気にならないことなのでしょうか。
あるいは、いつまでも若くいられることなのか。
それとも自分の思うように、何でも手に入ることなのでしょうか。

これが成功と言えば、そうなのかもしれません。
しかし、これらのことをよく見ると、自分のことばかりで、相手の存在がありません。

長寿であるためには、その人の心がけもあったでしょうが、
まわりの人の支えもあったはずです。

私たちは一人では生きていけませんから、成功を考える場合、
相手のことを念頭にいれて考えることが大事ではないかと思います。

初めに自分のことを考えれば、自分を生かしきって生きているというのが、
ひとつの成功のあり方と考えられます。

そこに相手のことを考えあわせれば、
自分を生かしきる生き方が、自分の幸せに通じ、
それがまた相手の幸せにも通じていく。
そんな生き方が成功の道を歩いていることではないかと思います。

なかには相手を重視して、
自分が犠牲になって、相手の幸せのために生きる、
というのが成功者のあり方だという考えもありましょうが、
それではいつまでたっても、幸せな世界はきません。

犠牲になったその人は決して幸せではないし、
相手の犠牲のもとに幸せを得た人も、心からの幸せを得たとはいえないでしょう。

自分を生かすことが相手の幸せに通じていくためには、
まず「正しい考え方を学んでおく」ことが必要です。

考えには力があるとよく言われることですが、
自分が何を今考えているかで、幸不幸が分かれていきます。

自分が不幸であると思ったとき、
今の自分の考え方が誤っていると気づき、自らを顧みることが大事です。

そして大概の人は自分のことを考えやすいので、
まわりの人のことを先に考えたり、相手のことを理解することを優先する、
そんな生き方の癖をつけておくことも大事です。

私心をなくし、感謝できる自分であれば、
見えない存在からもご加護を得られましょう。

これがまた、成功への道を歩んでいくことになるのです。