ホーム > 法愛 4月号 > みにミニ法話

みにミニ法話

(182)「前向きな人生」

前向きというのは積極的に生きるとか、
進んで努力し、絶えず一歩一歩、前進していくという意味です。

反対の人生観が、後ろ向きの人生です。
常に否定的で、難しいことや、めんどうなことから逃げようとする生き方です。

積極的に物事をとらえるのと、否定的に物事を考えてしまうのでは、
ずいぶん人生が変わってきます。

たとえば「私は必ずできる」と思って何かを始めるのと、
「どうせ私は三日坊主だから、何をやってもうまくいかない」
と思って始めるとでは、物事の進みは違ってきます。

「明日は明るい未来になる」と思い生きるのと、
「明日はもっと苦しい」と思って生きるとでは、
生きる張り合いが違ってきます。

「この苦しみは、私の人生の問題集だ。何かをここから発見しよう」と思うのと、
「この苦しみが私の幸せを奪った。この苦しみから逃げよう」と思い生きるとでは、
そこから得られる人生訓はずいぶん違ったものになっていきましょう。

まず、自分が今考えていることが、前向きな考え方なのか、
それとも否定的な考え方なのかを見定めることです。

そして否定的であれば、
「待てよ、もう少し考え方を変えて、積極的考えてみよう」と、
自分の考えを軌道修正することです。

積極的な考え方であれば、
自分の力量を見ながら、焦らず前へ進んでいくこです。

事故にあったり、病気などすれば、
たいがいの人は暗い嫌なことを考えてしまいます。

そんなときにも笑顔を忘れず、前向きな思いを抱いて生きることです。
感謝の思いを忘れず、明るい思いを抱いて生きることです。

良いことが起これば、周りの人や神仏のおかげと思い、
悪いことが起これば、これは私に何かを学べといっているのだと思い、努力する。

そんな考えで生きている人には、悪魔も近寄れず、
神仏の加護をいただけて、やがて光あふれる幸せを手にすることができるのです。

まずは前向きに明るく生きようと、つぶやいてください。