ホーム > 法愛 5月号 > 扉の詩

扉の詩

(254)「自分の花」

蓮は泥の中にあって
泥にそまらず
きれいな
花を咲かせる

この世は
苦難の多い
泥のような
所かもしれない

病の苦しみがあり
老いるせつなさもある

嫌な人とも出会い
愛する人との
別れもあって

自分の思うように
ならないことが
たくさんある

それらのことに
不平を言わず
自分を育てる
心の養いとしてみる

その生き方が
やがて
泥にそまらない
自分の花を咲かせる

きっと その花は
とても美しいと思う