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扉の詩

(298)「よりそう言葉」

九十も過ぎて
視力も
失ってしまった母

何もできないし
生きていても
仕方がない

そう言った母に
元気で
ご飯が
食べられるだけでも
幸せだよ と

母の表情は
晴れなかった

母の話を娘が
うんうんと
聞いて言った
おばあちゃんが
いてくれるだけで うれしいよ

母の表情がやわらいだ
よりそうとは
こういうことなのかと
娘に教えてもらった