扉の詩
(307)「力のかぎり」
花は
その花に合った
季節に咲く
そして
与えられた
その場所に咲いて
ほほえんでいる
早春に咲く菜の花が
秋に咲きたいとは
思わないだろう
がけに咲いた
すみれの花が
野原に
咲きたいとは
思わないとおもう
だから
その場所に咲いて
ほほえむことが
できるのかもしれない
心を
いら立たせることなく
花の人生を受け入れ
力のかぎり咲いている
美しい生き方が
そこに見える
