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法華経の詩

法華経の詩(97)

提婆達多品 第十二(4)

仏 世尊は
もろもろの求法者に
提婆達多のおかげで
完全な「さとり」を得るための
六波羅蜜を
完成させたと語った

さらに 多くの法を得たが
その中に四無量心(しむりょうしん)がある

四つの無量の心
すなわち慈・悲・喜・捨である
慈は すべての人を
幸せにしたいと思う心を言う

悲は すべての人が
悲しみ苦しむことから離れさせる心

喜は すべての人が
幸せになり 苦を離れることを喜び心
そして
捨は すべての人が
平等で等しく差別なく
接し合えることを思う心を言う
この心を得て 人びとを救済するのだ

さらに 慈悲喜捨を瞑想することで
十一の功徳が得られるのだ
挙げてみよう

安らかに眠り
安らかに起きることができる
悪夢を見ず 人びとに愛される
鬼神や花 動物とも話せ 愛される

神々を守護し 火・毒・刀に害されない
速やかに瞑想に入り
顔の色は明朗で輝き

迷うことなく命を終え
少なくとも 死して後
梵天界に生まれる