法華経の詩
法華経の詩(103)
勧持品 第十三(2)
薬王菩薩(やくおうぼさつ)と
大楽説菩薩(だいぎょうせつぼさつ)が
多くの求法者に囲まれて
仏 世尊の前で 語った後に
静かに
仏 世尊の前に静かに立ち
合掌して 仏を見つめる
一人の比丘尼(びくに)がいた
その比丘尼は
仏の母が亡くなった後に
仏を親しく育て上げた叔母であった
その名を
魔訶波闍波提比丘尼(まかはじゃはだいびくに)
と言った
仏は その姿を見て
波闍波提(はじゃはだい)よ
あなたはなぜそのようなに落胆して
私を見つめるのか
仏 世尊よ
わたくしは仏より
この上ない完全な「さとり」を
達成すると名を挙げられていません
予言を 授けられていないのです
波闍波提(はじゃはだい)よ
あなたは この後
多くの仏のもとで修行を重ね
仏を尊び 敬慕し 供養し 讃嘆し
偉大な求法者として
教えを説くものとなろう
やがてその修行が完成され
すぐれた学識と この上ない幸いに達し
一切衆生喜見如来
(いっさいしゅじょうきけんにょらい)
となるでしょう
このことを予言します