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法華経の詩

法華経の詩(107)

勧持品 第十三(6)

求法者たちの唱(とな)えは続く

私たちは いかなることが起きても
この法華経を伝えていきます

愚かな理性の者たちや 不正直な者たち
心が凶悪で傲慢な者たちが
襤褸(ぼろ)を着て
苦行したと語るかもしれない
美食にあこがれて心を奪われ
悟りを得たと偽(いつわ)る者
また 家や財産のことだけを考える者

それらの者たちが 
陰に隠れて私たちを謗(そし)るとも
この経典を伝えていきます

利得を追い求め
人びとから崇(あが)められたい
そんな外道(げどう)の 僧たちが
私たちを誹謗(ひぼう)するでしょう

王や王子 大臣 そして金持ちや
他の宗教を信じる者たちが
私たちが外道の教えを語ると謗(そし)るでしょう
しかし その時
彼らの心の内にも 「仏の心」があると
自らに言い聞かせ堪え忍びましょう

忍耐の鎧(よろい)を着け
私たちは身命(しんみょう)を投げうって
この経典を伝えていきます

僧院から追われ 数々の悪口を言われても
そのことに不平をいうことなく堪(た)え忍び
自信をもって この経典を語るでしょう

都市であれ 町であれ 村であっても
求めるものがあれば その場に行って
  この経典を伝えていきます
仏よ 安心なさってください

(勧持品 了)