法華経の詩
法華経の詩(118)
従地涌出品 第十五(2)
仏 世尊が
私の住む この地球という世界の
娑婆世界において
数えきれない求法者たちが
私が入滅した後に
この法華経を信じ 読誦し
説き弘めるであろう
そう 仏が語るやいなや
この娑婆世界が大きく揺れ
地面に亀裂が生じ
その割れ目から
数えきれないほどの
求法者が 涌出(ゆじゅつ)し現れてきた
かれらの身体は
金色(こんじき)に 光り輝き
偉大なものが纏(まと)う
さまざまな吉相を具えていた
仏 世尊の
説き弘めるであろうという
声を聴いて
大地の下から現れ出たのである
これらの
求法者のひとりひとりが
数えきれない求法者を連れ
いずれも 弟子の集団を持つ人であり
弟子の集団の偉大な指導者たちであった
彼らは 多宝如来(たほうにょらい)と
仏 世尊とが 共に獅子座(ししざ)で坐っている
大宝塔に近づき
ほめたたえる賛歌を唱え それが終わると
片隅に坐り 手を合わせて
恭(うやうや)しく
多宝如来と仏 世尊に 礼拝をした