ホーム > 法愛 5月号 > 法華経の詩

法華経の詩

法華経の詩(119)

従地涌出品 第十五(3)

仏 世尊の前に現れた
数えきれない求法者の 集団の上席に
四人の求法者としての 導師がいた

ひとりは
上行菩薩(じょうぎょうぼさつ)であり
ひとりは
無辺行(むへんぎょう)菩薩であり
ひとりは
浄行(じょうぎょう)菩薩であり
ひとりは
安立(あんりゅう)菩薩であった

この四人の求法者が 仏に向かって合掌し
仏に このように語った

仏 世尊におかれましては
無事息災で お過ごしですか

この世の 主(しゅ)よ
世を照らす方よ 汚れなき方よ

多くの人びとは
仏の教えを受けることはたやすく
仏が教えを説くとき
仏を悩ますことはありません

その語る言葉を聞いて
仏は四人の求法者に 次のように語った

その通りだ
多くの求法者たちよ
私は安楽にして健康で息災である

また多くの弟子たちは
理解力がよく 教化しやく
  悩ますこともない
何故ならば 前世ですでに準備をととのえ
仏を見るだけで 教えを聞くだけで
私に傾倒し 仏の智慧を理解し
その教えを熱心に学ぶからである