ホーム > 法愛 5月号 > 法華経の詩

法華経の詩

法華経の詩(121)

従地涌出品 第十五(5)

偉大な志を持つ 求法者
弥勒菩薩は
さらに 仏 世尊に語りかけた

このような多くの求法者の大集団が
大地の割れ目から
おどり出て
仏 世尊の前に立っている

これらの求法者に
誰が教えを説いたのでしょう
誰が かれらに
「さとり」を求める者としたのでしょう

かれらは誰の教えを
敬い喜ぶのですか
かれらは
誰の教えを信じているのでしょう
これらの求法者を
われわれは未だかつて
見たことがありません

その言葉を聞いた 仏は
その問いに答えて語った

弥勒菩薩よ
あなたが尋ねたことは
重大な事柄なのだ
私は嘘偽りのない
声を聴かせよう

前世の記憶を持つあなたたち
すべてが満足し
未だかつて
聴いたことのない教えを
聴かせよう

実は
ここに現れた求法者たちは
かれらが仏の「さとり」に至るようにと
わたしが教え諭したのだ