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法華経の詩

法華経の詩(122)

従地涌出品 第十五(6)

偉大な志を持つ 求法者
弥勒菩薩(みろくぼさつ)は
さらに 仏 世尊に語りかけた

仏 世尊は
ここに現れた
数限りのない求法者たちを
仏自身が「さとり」に至るように
教え諭したと言われました

仏よ
どうして
この世に滞在したわずかな時間で
数えきれないほどの
求法者を
このうえない「さとり」に
到達するよう導き
成就させたのでしょう
仏よ
仏は王子としてこの世に生まれ
釈迦族の都
カピラ城にて研鑽(けんさん)を積まれ
大いなる志をもって
カピラを出られ 出家し
苦行を重ねて「さとり」を得て
その期間は 四十年ほどです

このようなわずかな時間に
どうして仏は
このような私の知らない
数限りのない求法者を
導かれたのでしょう

これらの数えきれない求法者たちは
長い間 純潔を保ち修行をし
多くの仏のもとで 善根を植え
長い 長い期間を経て
完全なる「さとり」に到達したのです
四十年の歳月で
仏はどうのように
彼らを導いたのでしょう。