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法華経の詩

法華経の詩(123)

従地涌出品 第十五(7)

偉大な志を持つ 求法者
弥勒菩薩(みろくぼさつ)は
深い疑問を抱きながら
さらに 仏 世尊に語りかけた

仏 世尊は
ここに現れた
数限りのない求法者たち
それも数えきれない年月を経て
仏自身が「さとり」に至るようにと
教え諭したと言われました

仏がこの世に法を説かれて
40年ほどです
たとえを言いましょう

ここにひとりの青年がいるとします
その青年は 若々しく髪も黒々としていて
年は25才ほどとしましょう

その青年が 
100才を迎える人びとを
私の息子であると紹介したとします
そして
百才の人びとも
この青年は私たちの父です
産みの親です
そう言ったとしましょう

それが信じられるでしょうか
仏は 嘘偽りのない
言葉を語ると言われます

そう言われても
この目の前に現れた
数限りのない求法者
それも数えきれない年月を経て
悟った者たちを
仏がどう教え諭したか
ありのままに
説明していただきたいのです

(従地涌出品 了)