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法華経の詩

法華経の詩(131)

分別功徳品 第十七(1)

仏 世尊が 永遠の寿命を説いた後
弥勒菩薩に語った

多くの求法者たちが
無生法忍(むしょうほうにん)という
「さとり」の真理を会得するに至った 

無生法忍とは
生じることも 滅することもない
霊的世界の久遠の真理を言う

偉大な志を持つ求法者たちは
この経説を聴き 決して忘れない力を得

この経説を聴いて
巧(たく)みに相手の応じて
教えを説く力を得た
さらにこの経説を聴いて
理にしたがい 相手の願い求める
ところにかなった 法を説く力を得

この経説を聴いて
煩悩を打ち砕き
決してひるむことのない
汚れのない光輝(こうき)の
教えを説く力を得た

そして この経説を聴いて
八回生まれ変わった後
完全な「さとり」に到達し

さらに四回生まれかわった後
三回生まれ変わった後
二回生まれ変わった後
一回生まれ変わって後
このうえない「さとり」に到達した

このとき天より
曼荼羅華(まんだらげ)という
美しく香り豊かな 花の雨が
あたり一面に降り注いだ