ホーム > 法愛 5月号 > 法華経の詩

法華経の詩

法華経の詩(132)

分別功徳品 第十七(2)

曼荼羅華(まんだらげ)という
美しい 香り豊かな花びらが
雨のように降り注ぐ中

偉大な志を持つ求法者
弥勒菩薩(みろくぼさつ)は
仏 世尊が 永遠の寿命を説いた教えに
感動し その教えを詩にして詠じた

仏の説かれた教えは
まことに まことに不思議
いまだかつて 聞いたことのない教え
仏の偉大さは はかりしれない

仏の寿命は久遠であり
無限であり 永遠
仏の子である我らは
喜びに打ちふるえている
ある者は「さとり」に達して
引きかえすことなく
ある者は記憶力を保って安らかなり

ある者は法を説く才能を得て
ある者は念力を得た

ある者は優れた
仏の智慧(ちえ)に到達し
ある者は無限の
「さとり」の境地を望んで
八回生まれ変わって仏となる

ある者は四回 三回 二回と
生まれ変わって仏となり

ある者は一回生まれ変わって
次の生涯には
一切を知る仏となる

ああ これこそ
仏の教えを聴いて得た
清らかなる 果報(かほう)なるかな