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法華経の詩

法華経の詩(133)

分別功徳品 第十七(3)

曼荼羅華という
美しい 香り豊かな花びらが
雨のように降り注ぐ中
偉大な志を持つ求法者 
弥勒菩薩が
仏が 永遠の寿命を説いた教えに感動し
その教えを詩にして詠じた終えたとき

仏 世尊は弥勒菩薩に次のように語った

弥勒菩薩よ
この「如来の寿命の長さ」
すなわち 「久遠の仏」の教説によって
良家の子女たちが
どれだけ多くの福徳を得ることであろう

たとえば こうなのだ
ある良家の息子なり娘なりが
この上ない完全な「さとり」を願い
長い年月
あらゆる人たちに 布施をし続け
持戒(じかい)という 清浄な戒律を絶えず守り
忍辱(にんにく)という 
うぬぼれた人びとの悪口や雑言を 
仏の智慧を得るために耐え忍んだとしよう

そして さらには精進(しょうじん)という
ひたすら修行に専念し
前世の誓願をかたく志し

禅定(ぜんじょう)という
心を静めて坐禅瞑想をし続け
それゆえ
一切を知る者となろうと精を出して
  最上の「さとり」を希望するとする
この行いに 福徳があるであろう

しかし 女性であれ男性であれ
仏の寿命の長さという
「法華経」の教説を聴く者は
その福徳は無限である