終わりの詩
心の戸締り
戸締りを
怠ると
空き巣が入って
家を荒らされる
ときがある
大事なものを
取られれば
意気消沈してしまう
心のなかも
空き巣ならぬ
毒ヘビが入り込む
そんなヘビに
噛まれると
毒が心にまわって
自分を見失い
とんでもない
行動に出てしまう
家の戸締りは
忘れないようにと
思うけれど
心の戸締りは
なおざりになりがちだ
まず
鍵をかうように
自分を律することだ