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終わりの詩

花のような言葉

必死で書いた絵を
何これ下手だなあと
友に笑われ
いじけて泣いた

でも先生は
いい作品だとほめ
三重丸をした

その子は
絵が好きになり
立派な人になった

失敗して
だめじゃないかと
強く叱られ
ひどく落ちこみ
涙があふれた

すると
気にしなくていいよ
間違いは
誰にでもあるのだから
そう言って
慰めた人がいた

その子は
立ち直って
なくてはならない
人になった

あなたを思う
あたたかな言葉が
生きる力を失いかけた
その人を
前向きにかえる