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みにミニ法話

(313)「感謝の効用」

効用の意味は、役に立つこと、あるいはききめといった意味があります。

ですから、感謝をすることで、
自分にとっても、相手にとってもどんなききめや役立つことがあるのか、
というお話です。

いつも感謝の思いを抱いていると
身体によい影響を与えることができます。

病気で身体の痛みを感じ、どうすればいいかと考え、
感謝の思いで食事をすると、痛みも和らぐという話を聞いて、
感謝の思いで少しずつご飯にありがとうと言いながら食べた人がいて、
そうしたら、不思議に食事の味も美味しくなり、
身体の痛みも、次第に取れていったという人がいました。
感謝の思いはこんなところにもきくのです。

感謝の思いを抱くためには、
自分が支えられていることを知らなくてはなりません。

いつも一人の力で生きていると思っていたら、
そうではなく多くの人の支えをいただいて生かされている。
感謝は、そんな気づきも与えてくれます。

その意味でも、
感謝は自分を超えた広い世界のことに目をむけさせてくれる、
そんなききめがあるとも考えられます。

さらには、感謝の思いは、人に役立つ人間にさせていただく、
そんな力も持っています。

こんな投書を見つけました。
12才の中学生の女の子で、「髪を寄付 役に立てた」という題です。

髪を寄付 役に立てた

2年ほど前、病気などで頭髪の悩みを持つ子どもに、
医療用のウィッグ(かつら)を送る「ヘアドネーション」
という言葉を知り、私もその活動に協力したいと思った。

髪を寄付することを決め、伸ばしてきて、ついにその日を迎えた。
髪が耳元でジャッジャッと切られていく音を聞きながら
「これで困っている誰かのために役に立てるんだ」
という温かい気持ちになった。

髪を切ってくださったサロンの方、
その髪でかつらを作ってくださる職人の方、
必要とする方へと届けてくださる方。
多くの人の手で、困っている方に届くだろう。

再び寄付できる長さになるまで数年かかってしまうが、
また寄付したいと思う。

そして、感謝の心を持ち、
人の役に立つ「私にもできること」を見つけていきたい。

(読売新聞 平成30年11月1日付)

たくさんの支えでウイッグが届けられることを知って、
それゆえに感謝の思いで役立つことをしたいと書いています。
尊い生き方だと思います。

今年一年、感謝の思いで振り返り、
どんなことに役立ってきたかを振り返ってみましょう。
今年一年読んでくださりありがとうございました。