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みにミニ法話

(317)「日日新たに」

時は刻々と過ぎていきます。
今日が終われば明日が来てと、止まることがありません。
今日の朝は昨日と違い、新たな時間が巡ってきます。

しかし、人の心は時の流れのように、さらさらと変わってはいきません。
今日になっても昨日、起こった事ごとにとらわれ、
それが大変なことであったならば、心の中は心配や不安が消えないものです。

あるいは10年前に起こったことであっても、
それが心に深く傷つくものであったならば、
そうやすやすと忘れることができず、その傷ついたことに心を奪われ、
時間を止めて、いつまでも苦しんでしまいます。

そんな時に、日日新たにという言葉を心に染めていくと、
いつまでも悩んでいてはいけないと思うようになります。

ここで大事なのが、日日新たに何を大切に考え生きているかです。
日日新たに努力を続けていくとか、日日新たに感謝を深めていくとか、
日日新たに心のいらいらを取り除いていく。
そんな生きる考え方が大切になってきます。

昨日は感謝ができなかった。
今日は新たに心を入れ替えて、感謝の思いを深めていく。
そんな日日新たな生き方が大切になると思います。

こんな詩を見つけました。
「知らない誰か」という題で、21歳の女性の方の詩です。

知らない誰か

電車の隣に 座っていたあの人も
  買い物の途中で すれ違った人も
きっと 誰かにとって大切な人
知らない誰かは 誰かの親で 誰かの子供で
誰かの恋人で 誰かの親友なのだ
  つまり この世に 傷つけていい人なんて
誰一人いないのだ

(産経新聞 平成30年11月13日付)

こんな詩です。

隣で座っている知らない人も、
自分には関係ない人であるけれど、
誰かの愛する人であったり、
とても大切に思っている人であるかもしれない、
と詩で書いています。

知らない人も誰かの大切な人であるから、
傷つけてはいけない、何かあったら助けてあげたい。
そう日日新たに、自らの心に染めていく。
そんな生き方が、人の心をつくっていきます。

日日新たに、どんな生き方をしていったらよいのかを、
自らに問い尋ねてみましょう。