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みにミニ法話

(288)「道」

道があると、そこを歩いてどこまでも行けます。
高速道路もできて、その道を車を走らせていけば、
目的地に少しでも早く着くことができます。

人生という道はどうでしょう。

人生に、ある目的をもって、そこまで自らが道を切り拓いて進んでいきます。
一般の道路も、町に行ったり、スーパーに行ったり、会社に行ったりして、
そこに道ができる理由があります。

人生も何のために生きるかをしっかり心に抱いていないと、
人生の道を進んでいくことはできません。

ただ人生の目的もなく、風まかせの生き方をしていれば、
人生の道などいらなくなってしまいます。

道を考える時、まず人生の目的をはっきりさせ、
そしてその目的地に向かって、
自らの道を切り拓いていくことが大切になります。

人生の目標とは何でしょう。

それはそれぞれの立場で異なると思いますが、
ごく普通に考えられることは、自分の幸せはもちろんですが、
その幸せが他の人の幸せに通じていく、
そんな人生の価値観を持っていることが大切に思えます。

抽象的な生きる目的ですが、
生きる根底にこのことをしっかり持っていることで、
人生の正しい道を切り拓いていくことができます。

その時必要なのが、賢者の生き方を学ぶということです。
賢者が苦難にあったり悲しみにあったりしたとき、
どんな生き方を選び乗り越えていったかを学ぶことで、
どのように道を作っていくかが理解できるようになります。

たとえばエジソンの言葉に
「私は失敗したことがない。
 ただ、一万通りの、うまくいかなかった方法を見つけだけだ」
があります。

人生には失敗がつきものですが、その失敗も、
うまくいかなかった方法を見つけただけという言葉を学んでいると、
失敗からすみやかに立ち直り、新たな道を切り拓いていくことができます。

レオナルド・ダ・ヴィンチは
「学ぶことで、心が疲れることはない」
と言っています。

賢者の言葉を常に学び、研鑽を積んで、自分の生き方に繰り入れていく。
この方法が道を切り拓く大きな力になっていきます。